新江ノ島水族館、江の島で発見した「ワタボウシクラゲ」を展示
発表日:2021.05.31
新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)は、2021年5月に新種として学術誌に発表された「ワタボウシクラゲ(学名:Tiaricodon orientalis)」の展示を開始する。これまでに、同水族館では江の島周辺海域のクラゲ相調査を行い、江の島に出現するクラゲ類を明らかにしてきた。2018年から2020年にかけて江の島で採集した未知のクラゲ(31個体)の標本をもとに、同水族館と(公財)黒潮生物研究所が詳細な形態観察とDNA分析を行い、分類学的に精査したところ、ヒドロ虫綱花クラゲ目ウラシマクラゲ科の新種であることが明らかとなり、クラゲの特長的な外観から日本の婚礼時に使用される「綿帽子」に因み「ワタボウシクラゲ」と命名した。ワタボウシクラゲは傘の直径が 1cmほどの小さなクラゲで、傘は丸く透明、口と胃をつなぐ口柄上に発達する生殖巣に赤いバンドがあるのが特徴。クラゲの研究コーナー(クラゲサイエンス)にて2021年5月31日より展示されるという。