新江ノ水、神奈川県で初確認のヤドカリの展示を開始
発表日:2021.12.28
新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)は、「エダジマホンヤドカリ(学名:Pagurus rectidactylus)」の展示を開始した。同種は、2015年に新種記載されたヤドカリで、歩脚の節が長く、赤色の縦縞模様がある。これまでに、京都、広島、韓国から報告されているが、神奈川県では初確認。潮間帯から潮下帯を含む浅海で、ホンダワラやオオバモクなどの海藻に隠れるようにして生息しており、展示個体は三浦半島(東京湾)でオオバモクを網でゆすって採集された。同種の最大の特徴は、ウミヒドラ科の一種のポリプが殻上に着生した貝殻を、選択的に宿貝にすることという。ポリプは貝殻を越えて成長していくので、中のヤドカリは、宿替えの必要がなくなるとともに、刺胞毒によって外敵から身を守ることができるのだとか。また、ポリプはヤドカリに利用してもらうことで生息域を広げていると考えられている。
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