北海道大学、1回の結晶成長で複数の波長を発するLEDを製造する手法を確立
発表日:2010.01.25
北海道大学は、同大学量子集積エレクトロニクス研究センターの福井孝志教授らの研究グループが、1回の結晶成長で複数の波長を発する発光ダイオードを製造する基本技術を考案したと発表した。光の三原色を直接発光するLEDは、実用化されるとエネルギーコスト=CO2の排出を半分以下にできる一方、従来技術ではエネルギー効率と低コスト化が大きな課題となっていた。今回、同研究グループは、照明用LED 製造において、1回の結晶成長で複数の波長を直接発光するLED を製造する手法を開発。これは、製造コスト、消費電力、シリコン原材料の大幅な削減効果を期待できるので、日本発の国際競争力に優れたエコデバイス(発光素子、トランジスタ、受光素子、太陽電池等)製造のキーテクノロジーになると期待されるという。