環境省、小笠原における陸産貝類の移殖後の経過を公表
発表日:2021.06.30
関東地方環境事務所は、小笠原巽島(たつみじま)における陸産貝類の移殖後の経過を紹介した。同省では、環境省では、絶滅のおそれのある小笠原陸産貝類を保全するため、平成23年から小笠原諸島父島で飼育を実施しており、令和2年から令和3年3月にかけて、同島に移殖した「チチジマカタマイマイ及びアナカタマイマイ」の順調な成長を確認した。移殖方法については、卵による移殖と孵化個体による移殖の2つの方法があり、寄生生物等を現地に持ち込まないよう、細心の注意を払い実施している。同省では、令和3年5月1日、移殖した個体の、野外での成長等を確認するためのモニタリング調査を実施した。アナカタマイマイでは卵による移殖5個体、孵化個体移殖の40個体を再発見した。また、チチジマカタマイマイでは卵による移殖2個体、孵化個体移殖の1個体を再発見した。2種ともに探索範囲外等により未確認個体が多数いると思われ、死亡が確認されたアナカタマイマイ1個体を除き、再発見個体はいずれも成長している。今回のデータを検証し、引き続き個体群再生に取り組んでいくとしている。
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