気象庁、2021年の南極オゾンホールの状況を発表
発表日:2021.11.17
気象庁は、2021年の南極オゾンホールの状況について、米国航空宇宙局(NASA)の衛星データに基づく解析結果を発表した。これによると、今年は例年と同様に8月頃に観測され始め、10月7日に今年の最大面積である2,480万km2(南極大陸の約1.8倍)まで拡大した。南極オゾンホールの面積は、9月中旬以降、最近10年間の平均値より大きく推移している。年ごとの南極オゾンホールの面積は、南極上空の気象状況によって変動がある。今年は、南極上空の気象状況によりオゾンホールが発達し、その面積は大きくなったが、2000年以降の年最大面積は統計的に有意な縮小傾向を示している。世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告では、南極上空のオゾン層が1980年頃の水準に回復するのは、今世紀半ば以降と予測されるという。
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