環境省、「出水ツルの越冬地」ラムサール条約への新規登録について紹介
発表日:2021.11.18
環境省は、令和3年11月18日に「出水ツルの越冬地」(鹿児島県出水市)が、ラムサール条約湿地に登録されたと発表した。同越冬地は、鹿児島県北部の出水平野に位置し、高尾野川、野田川及び江内川の3本の河川が流れ込む八代海に面する、干拓地を中心とした田園地帯で、夏季は水稲、冬季は野菜等が栽培されている。冬期には、ツル類やカモ類が集団渡来し、採餌や休憩に利用するなど、毎年平均37,000羽を超える渡り鳥の越冬地として重要な区域となっている。特に、絶滅危惧種のナベヅルは全世界の総個体数の約9割に当たる8,000から10,000羽、同じくマナヅルは約5割に当たる2,000から3,000羽が毎年飛来している。今回の「出水ツルの越冬地」の登録により、日本のラムサール条約湿地数は、53カ所、総面積は155,174 haとなった。
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