日本野鳥の会、シマフクロウ保全へ寄付を呼びかけ
発表日:2021.11.22
(公財)日本野鳥の会は、北海道の一部に生息する絶滅危惧種「シマフクロウ(学名:Bubo blakistoni)」を守るため、野鳥保護区の設置や、新たな生息地となる森林の調査などの活動への寄付を呼び掛けている。同種は、アイヌの人々に「コタン・コロ・カムイ(村を守る神)」と呼ばれ、大切にされてきたフクロウの仲間であるが、開発に伴う生息地の減少で、一時は絶滅寸前まで追い込まれた。近年では、関係者の地道な保護活動が実を結び、現在その数は徐々に回復の兆しを見せている。フクロウは縄張り意識が強いため、ヒナは、巣立つと自ら新天地を見つけないといけないが、森は道路や農地などで分断されており、移動が難しく、新たな生息地を見つけられずに衰弱死したり、交通事故死する若鳥も少なくないとのこと。同会は2004年度よりシマフクロウの生息地を買い取り、現在5地域10か所に野鳥保護区を設置し、餌不足を補うために給餌いけすを設置している。また、生息状況の把握や、将来的にシマフクロウが生息できる森を探し、野鳥保護区の設置に力を入れている。同会への寄付は、ホームページより受け付けているという。
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