環境省、ハカタスジシマドジョウ保護増殖事業計画の策定に関する答申を発表
発表日:2021.12.24
環境省は、令和3年12月23日に開催された中央環境審議会自然環境部会野生生物小委員会(第27回)で、「ハカタスジシマドジョウ保護増殖事業計画の策定」が審議され、諮問のとおりとして差し支えない旨、答申されたと発表した。ハカタスジシマドジョウは、絶滅危惧IA類(CR)分類される、福岡県の博多湾流入河川にのみ分布する固有亜種であり、河川開発に伴う河川内湿地の減少、河川の底質環境の変化、河川横断工作物による移動阻害等により、同亜種の生息地は分断され、生息数の激減が指摘されている。同事業は、本亜種の各個体群の生息状況等の把握を行い、その結果等を踏まえて、同亜種の生息に必要な環境の維持及び改善を図り、飼育下繁殖のほか、必要に応じて野生復帰等を実施し、同亜種が自然状態(二次的自然環境を含む)で安定的に存続できる状態とすることを目標としている。同省は、今回の答申を受けて、保護増殖事業計画を策定し、その概要を官報で公示するとしている。
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