信越自然環境事務所（長野市旭町）は、上高地地域のツキノワグマ対策実践マニュアルを改訂した。このマニュアルは、上高地地域のツキノワグマの対策を推進するため地域の関係者を対象として平成24年3月に策定されたもの。近年の上高地地域におけるツキノワグマの出没状況や、その状況を踏まえて新たな対策等が検討されたことを踏まえて、今回の改定が行われた。目標と共存方針を整理したほか、取組を具体化し、さらにリスクレベルの判断基準やリスクレベルに基づく対応の改訂を行った。食料やゴミ等の誘引物管理に加えて、普及啓発の取組やササ刈り等による環境整備、モニタリング調査の実施を具体的に示すと共に、利用実態等に基づくゾーニング（上高地ビジョン2014）や目撃状況等から総合的にリスクレベルを判断する基準及び、そのレベルに応じた対応方針（巡視、捕獲等）を改訂したという。