イリオモテヤマネコ10ヶ年保全計画を策定 環境省
発表日:2022.08.09
沖縄奄美自然環境事務所は、イリオモテヤマネコ10ヶ年保全計画を策定した。同保全計画は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(以下、「種の保存法」)」に基づき、イリオモテヤマネコ(学名:Prionailurus bengalensis iriomotensis)について、保全に関わる関係行政機関・団体で構成する連絡会議が、今後重点的に取り組む活動等について策定したもの。ヤマネコ保全の取組の概要としては、ヤマネコは、沖縄県西表島のみに生息し、その生息個体数は約100頭と推定されており(環境省 2008)、国内で最も絶滅のおそれの高い種の1つと考えられており、「種の保存法」に基づく国内希少野生動植物種に指定されている。同省と農林水産省は、1995年に「種の保存法」に基づき「イリオモテヤマネコ保護増殖事業計画」を策定、同計画をもとに生息状況を把握するため、各種調査、交通事故対策、傷病個体救護及びリハビリテーションなどの活動を実施している。また、保護増殖事業計画とは別に、沖縄県、竹富町、民間・市民団体、地域住民等において、ヤマネコの保全の取り組みが行われているという。