横須賀基地・厚木基地におけるPFOS/PFOA流出事案について神奈川県HP掲載
発表日:2022.12.08
神奈川県は、横須賀基地および厚木基地における有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)の流出事案について情報を掲載した。PFOSとPFOAは令和2年5月28日に環境省により「人の健康の保護に関する要監視項目」に位置づけられ、公共用水域及び地下水における暫定目標値(暫定指針値)は50ng/Lと定められている。令和元年度の環境省の全国調査において、調査を実施した県内12地点(河川10地点、海域2地点)のうち、引地川の6地点で暫定目標値の超過(91.5~248.5ng/L)が認められた。厚木基地における流出事案は、泡消火設備が誤作動し、PFOS等を含む泡消火薬剤が蓼川へ流出したものであることが分かっている。横須賀基地における流出事案は、原因は調査中であるが、未だ検出が続いている状態である。在日米海軍司令部からは粒状活性炭フィルターを設置したとの回答が届いているが、神奈川県は横須賀市と共に「フィルター設置後の排水が基準値を下回っていることが重要である」ことなどを在日米海軍司令部に伝えているという。今回、同県ホームページ内に「横須賀基地における流出事案について」「厚木基地における流出事案について」の2ページを作成し、これまでの経過を公開した。今後も暫定目標値を超過して検出された地域では、関係機関と連携して実態把握に努めていくという。
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