JICA、脱炭素にらむスタートアップの中南米・カリブ地域展開を後押し
発表日:2023.03.31
国際協力機構(JICA)は、オープンイノベーションチャレンジ「TSUBASA: Transformational Start Ups' Business Acceleration for the SDGs Agenda」の採択案件を発表した。TSUBASAプログラムは、本邦スタートアップ企業の革新性と、JICAおよび米州開発銀行(IDB)グループ・IDB Labの強力なサポートを掛け合わせることで、中南米・カリブ地域におけるSDGsへの貢献を目指すもの。2023年1月初旬から2月初旬にかけて初めての公募が行われ、今回、スタートアップ11社のアイデアが採択された。中南米・カリブ地域の実情(社会格差、森林伐採や環境汚染、上下水道整備の遅れ、医療へのアクセス難など)を踏まえ、新興市場としての有望性・成長可能性を視野に入れた提案が評価されたと見られる。インフラ整備に直結する案件に加え、環境モニタリング、脱炭素プラットフォーム、炭素クレジット等を意識した提案も5件採択されている。今後6か月間にわたり、各社はJICA・IDB Labおよびコンサルタント企業による助言、現地ネットワークの紹介、現地渡航などのサポートを通じて、事業アイデアを具体化するための支援を受ける。有望な案件についてはIDB Labが持つ支援ツールへのアクセスが可能となり、実証事業や事業拡大のための追加支援も準備されているという。
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