サステナクラフト、NEDO事業を国環研・一橋大と共同推進
発表日:2022.08.10
(株)サステナクラフトは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、国立環境研究所および一橋大学と共に森林炭素ソリューションの質的向上に関する共同研究に取り組む。同社は、衛星リモートセンシング技術を用いた安価で広範囲な自然資源の炭素蓄積量モニタリングと、因果推論技術をベースにしたカーボンクレジット特有で複雑な参照レベルやリーケージの評価という2つのソリューション提供を通して、自然保全への健全な資金循環を生み出すことを目指して活動するスタートアップ企業。2022年6月にNEDOの助成を受け、事業構想実現の鍵となるモニタリング ソリューションを開発しつつ、中南米や東南アジアを中心に、環境保全を行っている複数のNGOや事業会社と連携して、当該炭素蓄積量モニタリング技術の社会実装を推進している。今回新たに、エネルギー環境分野をはじめとする、社会課題を解決するための具体的な事業計画があり、持続可能な社会の創出に資するスタートアップの事業化の支援を目的とするNEDO事業(2022年度「研究開発型スタートアップ支援事業/地域に眠る技術シーズやエネルギー・環境分野の技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業」)に採択された。具体的な技術課題として、1) 樹種が多様で複雑な階層構造を持つ熱帯雨林を対象とした地上部バイオマス推定、2)地球観測データと時空間モデルを融合した地上の生物多様性推定、3)新規政策導入などのプロジェクト外の影響分析やプロジェクトによる負の外部性の評価など頑健なプロジェクト評価手法の開発、を挙げている。なお、同事業には定額(事業1コース)と助成(事業2コース)が設けられており、今次公募ではスタートアップ40社が選定されている。同社ほか2研究機関・大学は事業2コース(全25社、助成金額:2億円以下・助成対象費用の2/3以下)に採択されており、2023年3月31日(予定)まで共同研究を推進する。
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