国土交通省は、2050年カーボンニュートラルの実現を目指し「道路におけるカーボンニュートラル推進戦略」の中間とりまとめを公表した。カーボンニュートラルの実現には、関係機関との連携、他分野との共創領域の深掘りが不可欠という。我が国の地球温暖化対策計画には、「2030年度で、温室効果ガスを2013年度から46％削減、2050年カーボンニュートラルの実現」との目標が掲げられている。今回発表された中間とりまとめでは「4つの柱」を掲げカーボンニュートラルを目指すと掲げた。1つ目の柱は「道路交通の適正化」。道路ネットワークの整備や渋滞ボトルネックの対策等により旅行速度の向上を図り、生活空間の自動車の低速度化と進入抑制を促し、場所に応じた適正な移動方法を選択できる環境を整備する。2つ目の柱は「低炭素な人流・物流への転換」。低炭素な人流と物流への転換や新たなモビリティ、公共交通、自転車、徒歩等の低炭素な交通手段の利用促進により、自動車から低炭素な交通手段への転換を進める。3つ目の柱は「道路交通のグリーン化」。道路交通のグリーン化と再生可能エネルギーの活用の潮流を踏まえ、次世代自動車の開発と普及を促進し、道路交通のグリーンエネルギー転換を進める。最後、4つ目の柱は「道路のライフサイクル全体の低炭素化」。道路のライフサイクル全体の低炭素化により、道路の計画・建設・管理等で排出されるCO2排出量を削減する。同省では、こうした4つの取組を柱として、カーボンニュートラルを実現するという。なお、同省では、令和5年度中に最終とりまとめを予定している。