J-クレジット制度を活用した「水稲栽培の中干し期間延長」
発表日:2023.09.05
農林水産省は、J-クレジットにおいて農業分野の方法論(水稲栽培における中干し期間の延長)に基づく取組を承認した。第56回J-クレジット制度認証委員会で、「水稲栽培における中干し期間の延長」の方法論に取り組む案件として、(株)フェイガーによるプロジェクトが承認された。通常の水稲栽培において、土壌に含まれる有機物や、肥料として与えられた有機物からメタン生成菌により温室効果ガスの1つであるメタンガスが発生する。水田からのメタン排出は、我が国全体のメタン排出量の約4割を占めており、みどりの食料システム戦略や政府の地球温暖化対策計画にも位置付けられている。今回承認された取り組みでは、落水期間を長くすることで水田からのメタン発生を減らす。水稲栽培において中干し期間を7日間延長することで、メタン発生量を3割削減できるという。今後、中干し期間を、その水田の直近2か年以上の実施日数の平均より7日間以上延長することで、所定の審査により、削減量分の「クレジット」の認証を受けることができるようになる。今回の登録により、J-クレジット制度の登録件数は、農業分野で17件、農業分野の方法論に基づく取組で8件となる。
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