農水省の地球温暖化影響調査レポート、令和4年版に掲載された適応策は?
発表日:2023.10.31
農林水産省は、令和4年「地球温暖化影響調査レポート」を公表した。同省では、「農林水産省気候変動適応計画」(令和5年8月改定)に基づく取組の一環として、地球温暖化の影響と考えられる農業生産現場での高温障害等の影響、その適応策等を取りまとめ、普及指導員や行政関係者の参考資料として公表している。同レポートでは、水稲をはじめ、果樹、野菜、花き、家畜等における主な影響、各都道府県の温暖化への適応策の取組状況等を取りまとめている。 水稲では、白未熟粒、胴割粒の発生抑制のため、水管理の徹底、適期移植・収穫や高温耐性品種の導入することなどが示された。果実では、ぶどうの着色不良・着色遅延対策として、着色優良品種や着色を気にしなくてよい黄緑系品種の導入、りんごにおいては遮光資材の活用や、うんしゅうみかんにおいてはカルシウム剤の散布等の対策があるとのこと。トマトの着花・着果不良対策として遮光資材の活用することや、牛舎に「細霧冷房」導入や早期給餌や日陰の確保等の適応策を掲載した。同レポートを参考に、適応計画に基づく取組が各都道府県で推進されることが期待されるという。
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