安全な山岳観光を!室堂平の積雪期(秋期)利用ルールを発表
発表日:2023.11.06
信越自然環境事務所は、 石川県・ 岐阜県・福井県にまたがる世界的にも有名な山岳観光が楽しめる立山黒部アルペンルートに位置する「室堂平」の積雪期(秋期)利用ルールを発表した。これは、積雪期に立山室堂平周辺を訪れる利用者の安全確保と自然環境保全のため、地域関係者で構成する「室堂平周辺積雪期利用適正化協議会」が、積雪後から11月30日までの「室堂平の積雪期利用ルール」を策定したもの。この時期の室堂平は、厳冬期に近い気象条件にあり、雪崩や天候の急変による遭難事故の危険があり、利用にあたっては、冬山に対する知識と技術が必要である。地獄谷は噴気活動が継続しており、風向きによっては地獄谷周辺でも火山ガス濃度が高くなる危険性があり、転落すれば死亡事故に至るおそれがあることから、地獄谷立入禁止区域が設定されている。また、絶滅のおそれのあるライチョウが生息しており、雪の下では高山植物が越冬しているため、スキー、スノーボードの滑走、写真撮影等により利用者がライチョウに過度に近づくことで生態に影響を及ぼすことが懸念されている。積雪期における室堂平周辺でのテント泊については、冬山に対する高度な知識と技術、十分な装備を持った上で自己責任のもと利用してほしいという。
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