下水汚泥資源の肥料利用の拡大へ!初の全体会議(11/21、12/4開催)
発表日:2023.11.14
下水汚泥資源の肥料利用の拡大に取り組む自治体による初の全体会議が開催される(開催日:令和5年11月21日、12月4日)。国土交通省では、下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向け、公募により選定した20自治体を対象に、肥料化に関する課題の解決に向けた支援を行っている。今回、各団体の下水汚泥資源の肥料化の取組を加速する関係者会議を開催する。我が国では、化学肥料の原料である尿素、りん安(りん酸アンモニウム)、塩化カリウムは、輸入に依存しており、特に、りん安は、約76%を中国に依存している。下⽔汚泥にはリンや窒素等の資源が含有しており、リンについては、年間汚泥発⽣量約230万t中に、約5万tを含有している。下水汚泥資源の肥料利用は、大きくコンポスト化とリン回収の2種類の方法があり、約1,000処理場が実施しているが、全汚泥発⽣量に対する肥料利⽤は1割となっている。リン回収は、消化汚泥から回収する方法や、焼却灰から回収する方法等があるが、リン回収施設のコストが高く、現在は、5自治体(6処理場)での実施にとどまっている。今後、具体的な目標として、2030年までに、下水汚泥資源・堆肥の肥料利用量を倍増し、肥料の使用量(リンベース)に占める国内資源の利用割合を40%まで拡大することを掲げている。
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