カンムリワシの傷病救護及び普及啓発等の推進に関する連携協定書
発表日:2024.02.22
沖縄奄美自然環境事務所は、令和6年2月22日にカンムリワシ(学名:Spilornis cheela perplexus)」の傷病救護及び普及啓発等の推進に関する連携協定書の概要を発表した。カンムリワシは、八重山諸島の固有亜種で、繁殖個体群は石垣島と西表島に限られている。環境省第4次レッドリストでは絶滅危惧IA類(CR)として掲載されており、種の保存法では国内希少野生動植物種、文化財保護では特別天然記念物に指定されている。石垣島と西表島では、平成24年以降、非繁殖期に低地林外に出現するカンムリワシを対象に生息状況等調査を実施、出現個体数は石垣島で24~62個体、西表島で38~66個体の範囲で推移しており、この10年間では増加及び減少のどちらの傾向も認められず、生息数は維持されていると判断されている。しかし、石垣島で年平均7.4件、西表島で年平均4.1件の交通事故が確認されており、観光客等による過度な接近、生息環境の質的・量的な変化、外来種等との生息場や餌生物をめぐる競合などが課題となっている。今回、各組織の役割分担や個体の所有権や占有権の取り扱いを明文化、連携を継続して確保する目的のため、環境省沖縄奄美自然環境事務所、石垣市、沖縄市、竹富町、たまよせ動物病院、(トクヒ)どうぶつたちの病院沖縄、石垣やいま村、(公財)沖縄こどもの国と同協定を締結したという。
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