福岡市、海水淡水化施設に「浸透圧発電」プラントを導入
発表日:2024.03.18
福岡市、福岡地区水道企業団および協和機電工業は、「浸透現象」を利用した日本初の実用規模プラント整備に着手した(開催年月日:令和6年3月25日)。福岡市は渇水等の天候に左右されない水資源の確保に向けて、平成17年6月より海水淡水化施設・まみずピアを運用している。同施設は、玄界灘から取水した海水を浸透膜(逆浸透膜)で真水に変え、最大50,000 m3/日 (日本最大)の水道用水を確保、供給するもの。海水淡水化プロセスでは、大量の濃縮海水が発生する。今回の取り組みは、これまで排水されていた濃縮海水と下水処理水(淡水)の濃度差を利用して発電するもの。それらを浸透膜で隔て、浸透圧によって移動する水で水車を回し、発電する仕組みとなっている。発電電力110 kW、年間発電量88万 kWhを見込んでおり、令和7年の稼働を目指している。
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