水道水のPFOS・PFOA調査、全国2,227事業では暫定目標値以下
発表日:2024.11.29
環境省と国土交通省は、「水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査」を実施し、令和2年度から令和6年度(9月30日時点)までの結果を取りまとめた。水道や水道用水供給に関わる事業者を対象に調査を実施したの結果、PFOS及びPFOAの水質検査を実施した事業者の数は毎年増加しており、令和2年度から6年度までに検査を行った事業者数は2,227事業に達した。各事業者の中で、暫定目標値を超過した者は令和2年度には11件あったが、年々減少し、令和6年度はゼロ件であった。また、令和5年度までのいずれかの年度に暫定目標値を超過した14件は、最新の検査結果では全て暫定目標値を下回っていることが確認された。併せて、我が国の水道の給水人口に対し、暫定目標値以下の水質の水道水が確認されている給水人口の割合は98.2%であることが特定できた。──両省は、検査をまだ実施していない水道事業者に対し、検査を実施するよう呼びかけていく方針だ。また、本調査結果は、水質基準逐次改正検討会等における水道水質に関する目標値の検討に活用される。