環境省、有機フッ素化合物全国存在状況把握調査(令和2年)結果を発表
発表日:2021.06.22
環境省は、令和2年度有機フッ素化合物(PFCs)であるペルフルオロオクタンスルホン酸(以下「PFOS」)、ペルフルオロオクタン酸(以下「PFOA」)及びペルフルオロヘキサンスルホン酸(以下「PFHxS」) 全国存在状況把握調査の結果を公表した。同調査では、各都道府県の有機フッ素化合物の排出源となり得る施設周辺等の計143地点において、PFOS及びPFOAは全地点、PFHxSはそのうち各都道府県の1地点を対象に調査を実施したもの。調査を実施した143地点のうち、12都府県の21地点において水環境の暫定的な目標値(PFOS及びPFOAの合算値で50ng/L)の超過が確認されたが、目標値を超過した地下水・湧水は、いずれも飲用用途の水ではなかった。また、調査を実施した47地点のうち36都道府県の36地点において0.1ng/L(報告下限値)以上の検出を確認し、最大値は28ng/Lとなった。環境省は、引き続き関係省庁及び関係地方公共団体と連携し、令和2年6月に策定した「PFOS及びPFOAに関する対応の手引き」を活用した、人へのばく露防止のため、目標値超過時の飲用に関する注意喚起や汚染状況の把握に取組、有機フッ素化合物を含有する泡消火薬剤の在庫量調査及び代替促進等の取組を進めていくという。