沖縄県金武町、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の検出状況を公表
発表日:2022.12.14
沖縄県金武町(きんちょう)は、水道水とその原水となる地下水や河川水等における有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)濃度を公表した。PFOS、PFOAは環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、国内外において製造、使用等が規制されている。環境省は令和2年5月28日、PFOSとPFOAを人の健康の保護に関する要監視項目に位置づけ、公共用水域及び地下水における暫定目標値(暫定指針値)を1リットルあたり50ナノグラムに定めている。沖縄県においては、企業局が2007年に検査が可能か検討を始め、試験的に検査したところ、嘉手納の井戸において、大きな検出ピークが確認されたことから、念のため取水を停止する対応を行うも、当時は国内において、検査方法が定められておらず、その時の検査精度に信頼性が無いことに加え、国内に基準値等が無かったことから、検出されたピークについて評価することが出来なかった。調査が進むにつれて、比謝川流域のPFOS等濃度が高いことが分かり、その発生源を明確にするための検査やデータ収集を行い、汚染源は嘉手納基地の可能性が高いとの結果が得られたことから、2016年に公表するに至っていた。金武町は2019年より水道水およびその水源の有機フッ素化合物濃度の検査を実施。高濃度のPFOS・PFOAが確認された地下水等からの取水を停止するなどの措置を講じている。金武浄水場・並里浄水場の水道水においてPFOS及びPFOA濃度の合計値が安全なレベルに低減していることが確認されているという。
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