環境省 「今後の里海づくりのあり方検討会」の成果を紹介
発表日:2025.03.27
環境省は、「今後の里海づくりのあり方に関する提言」を公表した。──この提言は、10名の学識経験者らからなる検討会の意見をとりまとめたもの。検討会は令和6年9月から計4回開催され、良好な海域環境の保全・再生・創出、里海における地域資源の適切な利活用と好循環の形成、地域の歴史、伝統、文化等や自主性を重んじた多様な主体の参加と連携の3つの観点を踏まえた「里海づくり」が議論された。提言の主旨は、閉鎖性海域における開発や汚染、生物多様性の危機、さらに気候変動による海域環境の変化などの状況を踏まえ、「科学的知見に基づく藻場・干潟等の海域環境の保全」と「地域資源の適切な利活用」に係わる取り組みを加速すること。具体的な施策として、モデル構築による地域の取り組み支援だけでなく、最新の科学的知見の提供や情報共有の場づくりなど、多角的な支援が必要であるとしている。