パナソニック電工(株)と帝人(株)、高植物度・成形性に優れたポリ乳酸樹脂成形材料を共同開発
発表日:2010.07.01
パナソニック電工(株)と帝人(株)は、植物由来樹脂の割合(植物度)が80%で成形性に優れたポリ乳酸樹脂成形材料を共同開発したと発表した。今日、家電製品や携帯電話など向けに、植物由来プラスチックの採用が拡大している。しかし、代表的な植物由来プラスチックであるポリ乳酸は、耐熱性が低く、成形工程に要する時間(成形サイクル)が長いため、石油由来プラスチックを多量に配合する必要があり、植物度が低下するという課題があった。こうした背景の中、帝人は、2006 年に同社独自のポリマー改良技術により、従来のポリ乳酸をはるかに上回る耐熱性や高い成形性を有するバイオプラスチックを開発。パナソニック電工は、このバイオプラスチックをベースに、独自のコンパウンド設計・製造技術により、80%という極めて高い植物度を有しながら、高い耐熱性を備え、成形サイクルを約50%短縮できるポリ乳酸樹脂成形材料を開発した。
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