（株）矢野経済研究所は、バイオプラスチック市場に関する調査結果を「2010年版 バイオプラスチック市場の展望と戦略」にまとめた。この調査は、「生分解性プラスチック」と「バイオマスプラスチック」の2つの環境調和型プラスチックを対象としたもの。調査結果によると、2009年のバイオプラスチック市場は13,690t（前年比7.7%減）となった。これは、リーマンショック以降の景気悪化に伴い、ユーザーのコストダウン指向が強まった影響が大きく、バイオプラスチックへの関心度は依然高いものの、汎用プラスチックに比べて価格の高いバイオプラスチックにとって逆風となったためと見られるという。一方、2010年に入り、既存顧客での需要が回復傾向にあるとともに、非耐熱性透明容器など、特定用途での旺盛な新規需要も掘り起こしていることから、2010年の市場規模は15,460t（前年比12.9％増）となる見込みという。