（独）国立環境研究所は、平成23年2月22日（火）に東京市ヶ谷のJICA研究所で開催した、シンポジウム「アジア低炭素社会にむけて」の結果を公表した。同シンポジウムは、環境省、国際協力機構（JICA)、科学技術振興機構（JST）との共催で、「環境省 環境研究総合推進費アジア低炭素社会研究（S-6）」プロジェクトの進展および「アジア地域の低炭素社会シナリオの開発（SATREPS）」プロジェクトの開始についての報告等が行われた。シンポジウム当日は、日本及び海外の研究者のほか、官民両セクターからも低炭素社会づくりに影響力のある関係者が多く参加。活発な意見交換が行われる中で、低炭素社会を実現するためには民間企業や経済界との連携が重要であることが再認識された。両プロジェクトでは、今後も定期的にシンポジウムやセミナーを開催し、共同研究の成果を積極的に発信するとともに、低炭素社会実現への道筋を社会実装していくため、多様なセクターにまたがる関係者間の協力メカニズムの構築を進めていくという。