トヨタ自動車（株）は、非接触充電技術の開発を行う米国ワイトリシティ社と、車両向け非接触充電の実用化および普及促進に向けた技術提携に合意したと発表した。非接触充電技術とは、充電器（送電側）と機器（受電側）とをコードで接続することなく、ワイヤレスに電力を伝送する技術のこと。ワイトリシティ社の非接触充電技術は共鳴方式と呼ばれ、携帯電話の充電器等での実用化が進んでいる電磁誘導方式と比べて、充電器と機器との距離が大きくなっても高い効率で電力を伝送できるなどの特長がある。そこでトヨタ自動車では、この共鳴方式による非接触充電が車両への搭載に適していると見て、早期の実用化を目指しており、今回の技術提携を通じて、プラグイン・ハイブリッド車（PHV）や電気自動車（EV）が、自宅や駐車場に埋め込まれた充電器に近づけるだけで受電できるよう、技術開発を進める。これにより、充電時の利便性を飛躍的に向上させることができるという。