環境省、局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査結果を公表
発表日:2011.05.27
環境省は、局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査の結果を公表した。同省では、幹線道路沿道における局地的大気汚染と呼吸器疾患との関係について解明するため、平成17年度から幹線道路住民を対象とした大規模な疫学調査「局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査-そら(SORA)プロジェクト-」を実施してきた。今回、平成17年度から平成21年度まで、関東、中京、関西の3大都市圏の主要幹線道路沿道を対象に調査を実施し、得られたデータについて、平成22年度に解析、評価を行った結果をまとめた。幹線道路における自動車排出ガスへの曝露とぜん息発症やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)との関連について、EC(元素状炭素)及びNOxの個人曝露量推計値を指標とした解析の結果、自動車排出ガスへの曝露との関連性があるという一貫した結論は見いだせなかった。同省は、引き続き大気環境モニタリング体制の整備等に取り組むとともに、健康影響リスクのより一層の低減に向け、自動車排出ガス対策やPM2.5対策を含む幅広い大気環境保全対策を積極的に推進していくという。
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