鹿児島県は、平成22年度の公共用水域及び地下水の水質測定結果を公表した。鹿児島県では、水質汚濁防止法第15条の規定に基づき、公共用水域及び地下水の環境基準の達成状況の調査を行っている。平成22年度の結果は以下のとおりであった。1)公共用水域：(1)健康項目については、調査した114地点の全ての地点で環境基準を達成した。(2)生活環境項目については、71水域において測定を実施。水質汚濁の程度を表すBOD又はCODについて調査した結果、環境基準達成率は全体で91.5%（河川95.3%、湖沼100%、海域83.3%）であった。富栄養化の度合いを示す全窒素、全燐については、湖沼75.0%、海域100%だった。2)地下水：概況調査では、全88井戸のうち、2井戸で環境基準を超過した。また、過去の調査で汚染が確認され追跡調査を行った78井戸のうち、35井戸で環境基準を超過した。なお、基準を超過した井戸について、関係機関と連携して水道への切り替え等の指導を行ったという。