(株)日立プラントテクノロジーと三菱重工業(株)、バラスト水浄化システムでIMOの基本承認を取得、船上試験を開始
発表日:2008.04.07
(株)日立プラントテクノロジーと三菱重工業(株)は、共同開発したバラスト水浄化システムが、2008年4月2日、IMO(国際海事機関)の基本承認を取得したと発表した。船舶のバランスを保つための重しとして用いる海水(バラスト水)は、外来生物等を含むため、排出時における海域の生態系への影響が懸念されており、IMOでは2004年2月に国際条約(バラスト水管理条約)を採択している。今回の浄化システムは、浄水場でプランクトン等を除去する凝集技術と、湖沼や河川でアオコ等を浄化する磁気分離技術を統合した「凝集磁気分離方式」により、処理速度の向上と小型化を実現。また殺菌剤を使わないため、残留薬剤による二次汚染の心配がないのが特長となっている。両社では、同システムの試験装置を搭載したLPG船で、2008年4月から船上試験を開始し、国土交通省の型式承認取得用の試験や実用性評価を行う。さらに今後、東京湾近傍で実規模装置による陸上試験を並行して行うという。
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