（株）東芝は、放射線量を色の変化で表示できる、持ち運び可能なポータブルガンマカメラ装置を開発したと発表した。同装置は、放射線センサで測定したガンマ線とビデオカメラで撮影した映像を、信号処理装置で重ね合わせることにより、放射線の量を色の違いで表示する装置で、放射線量が高い場所を赤く、低くなるにつれ黄色、緑、青と色を変えて表示し、目に見えない放射線を色で識別することが可能となる。また、短時間で広範囲を計測することができるため、局地的に放射線量が高い「ホットスポット」の特定も容易となり、除染作業とその効果確認作業の効率化を図ることできる。同社では、2011年12月中に福島市と共同で実証実験を行うとともに、2012年初頭から中央官庁や地方自治体などに提案活動を開始するという。