(独)国立環境研究所、研究情報誌「環境儀」第43号「藻類の系統保存-微細藻類と絶滅が危惧される藻類」を刊行
発表日:2012.02.07
(独)国立環境研究所は、同研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第43号「藻類の系統保存-微細藻類と絶滅が危惧される藻類」を刊行した。藻類は、光合成による有機物の生産者として地球上で重要な役割を果たしているほか、物質の循環や有用物質の生産などにも深く関わっている。また、藻類は現在約4万種が確認されているが、自然界には16万から1000万種くらいの藻類が存在すると推定されるという。同研究所の微生物系統保存施設(NIESコレクション)には、現在約430属、850種、3000株の藻類や原生動物が保存されている。そのうち藻類については、1)永続的に維持して、いつでも同じ実験結果が得られることを担保する、2)分類学や試験法などの基準・標準となる系統を提供する、3)種の多様性を守るための域外保全を行う、などの役割を果たすため、保存株として系統保存している。今号では、藻類コレクションが始まったきっかけからその後の歩み、保存業務の概要、NIESコレクションの特徴、今後の課題等について解説している。
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