（独）新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は、タイ国科学技術開発庁（NSTDA)と、エネルギー・環境技術及び産業技術を対象とした研究開発に関する包括協力について、2012年2月7日に覚書（MOU）を締結したと発表した。これにより、両者は共同研究体制を強化し、両国間の共同研究事業を推進する。また、今年度事業として富士通（株）が実施する「タイにおけるVOC（揮発性有機化合物）モニタリング及び環境情報マネージメントに関わる研究協力」について、MOUに基づく両者のモデル案件として強力に推進していくことを確認した。同事業は、環境対策が喫緊の課題となっているタイ国のマプタプット工業団地において、VOCのモニタリングシステムを構築し、VOC拡散予測を含む環境情報マネージメントシステムを実現するための研究開発を行うもの。NEDOでは、同事業の実施者である富士通（株）を支援するとともに、NSTDAとの協力を通じて工業団地と地域コミュニティとの共存共栄を目指し、日本の環境技術による環境に配慮した産業発展へ貢献していくという。