双日（株）と日立造船（株）は、中国黒龍江省内の国有農場において、現地の馬鈴薯加工企業と共同で、馬鈴薯でんぷん残渣（搾り粕）を原料としたバイオエタノール製造実証事業を開始した。同事業は、2011年12月に（独）新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の「国際エネルギー消費効率化等技術普及協力事業」に採択されたもので、実証期間は2014年3月までの予定。両者は今後、NEDOの委託事業としてバイオエタノール製造実証プラントを建設し、（独）産業技術総合研究所が保有する馬鈴薯澱粉残渣の糖化・発酵技術と、日立造船の総合プラントエンジニアリング能力及び膜分離によるエタノール化無水技術を活用して、燃料用エタノール及び発酵残渣飼料（DDG）を製造する。また、（株）双日総合研究所に蓄積されたバイオマスに関する総合的な知識も活用して実証事業を推進する。生産された燃料用エタノールは、ガソリンと混合されてE10（ガソリンにエタノールを10%添加したバイオエタノールガソリン）として自動車用燃料になるという。