(財)山階鳥類研究所、聟島を巣立ったアホウドリの帰還状況を発表
発表日:2012.02.27
(財)山階鳥類研究所は、小笠原群島聟島(むこじま)におけるアホウドリの新繁殖地形成事業において、聟島を巣立ったアホウドリの帰還状況を発表した。この事業は、アホウドリの繁殖地である伊豆諸島鳥島から、アホウドリのヒナを小笠原群島聟島へ移送し、新しい繁殖地を形成する事業であり、同研究所が、環境省、米国魚類野生生物局、三井物産環境基金、公益信託サントリー世界愛鳥基金等の支援を得て、平成20年から実施している。今回、聟島を巣立った個体3羽の帰還が確認された(平成24年2月20日現在)。その内訳は、平成20年に巣立ったヒナ1羽(昨季最初に帰還を確認した個体)、平成21年に巣立ったヒナ2羽である。アホウドリの繁殖地は現在、日本の伊豆諸島鳥島と尖閣諸島のみで、環境省のレッドリスト2006では「絶滅危惧II類」(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。なお、同事業は、今年度が5か年目(移送は最終)となる。
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