環境省は、平成24年3月21日（水）に中国の瀋陽市で開催された「川崎市－瀋陽市 環境にやさしい都市構築モデル事業に関するワークショップ」の結果を公表した。同省では、2009年から川崎市及び中国・瀋陽市における循環経済静脈産業の発展を通じた環境にやさしい都市構築のモデル事業を推進している。同ワークショップは、その一環として、3R政策やエコタウンの構築等に関し、日本と中国の関係者による情報共有及び意見交換を行うもの。瀋陽市では、環境保全産業の発展に向け、政府による制度・計画づくり、瀋陽市の経済技術開発区や企業等による資源循環産業、環境保全型産業の発展に向けた活動が急速に進展しつつあることが情報共有された。また、資源循環産業の発展においては、処理対象となる循環資源をいかに収集するかが重要であり、そのために制度・体制を整備するとともに、分別収集等を行うための教育の重要性が共有された。さらに、資源循環を事業化する場合に、具体的にどのような形で採算性を確保するかが双方の関心事項であることが共有された。これらの結果、今後とも日中両国の制度・政策の改善や静脈産業の発展に向け、本協力を一層推進していくことが合意された。