環境省と国土交通省、港湾における風力発電の導入を円滑にするマニュアルを策定
発表日:2012.06.22
環境省と国土交通省は、港湾における風力発電の導入を円滑にするマニュアルを策定した。洋上風力発電は、陸上と比べて非常に大きな導入ポテンシャルを持つことが環境省調査により確認されており、その積極的な活用が期待されている。また、政府が定めた「海洋再生可能エネルギー利用促進に関する今後の取組方針」でも、洋上風力発電などの海洋再生可能エネルギー利用の取組を先導的に進めていくエリアとして港湾区域(港湾の水域)が位置付けられている。今回策定されたマニュアルは、港湾の本来の機能と共生した大規模な風力発電の導入手順を示したもの。1)風力発電導入に関係する機関などが集まった協議会を設置し、情報共有や意見調整を図ること、2)港湾の本来の機能と共生できるエリアを風力発電の適地として設定するとともに、港湾計画に位置付け、公表すること、3)その適地における風力発電事業の企画提案を公募により公正に選定すること、などの手順を提示した。両省では、同マニュアルが活用されることで、現在全国で10基にとどまっている港湾での洋上風力発電が、今後円滑に導入され、普及していくことが期待されるという。