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 欧州環境局、EU全体で見たNOx排出量が上限値超過と公表

発表日:2011.06.01


  欧州環境局(EEA)は、EU加盟国中10ヶ国及びEU全体で見た2010年の窒素酸化物(NOx)排出量が上限値を超過する見込みとの報告書を公表した。EU加盟国には、国別排出上限指令に基づき、二酸化硫黄(SO2)、NOx、非メタン揮発性有機化合物(NMVOCs)、アンモニア(NH3)の4種類の大気汚染物質についての排出上限値の遵守が義務付けられている。このうちNOxについては、EU全体で同指令の附属書I目標を6%、さらに厳しい附属書II目標を17%超える見通し。これは、道路輸送の伸びが予想以上に大きかったこと、及び自動車排ガス規制が想定したほどのNOx削減効果を発揮しなかったことが原因とされ、ドイツ、フランス、オーストリアは30%以上の超過が見込まれるという。一方、残り3種類の大気汚染物質については、ほぼ全EU加盟国が目標を達成できる見込み。欧州委員会は、2013年までに欧州大気政策の包括的見直しを計画しており、同指令についても2020年を期限とするより厳しい上限値の設定と、微小粒子状物質(PM2.5)についての初の上限値設定が予定されている。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 大気環境
キーワード NOx | SO2 | VOC | 自動車排出ガス | EU | PM2.5 | アンモニア | 排出基準 | 欧州環境局 | 国別排出上限指令
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