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 いしかわ動物園、トキのヒナ誕生・展示ペアで初

発表日:2021.05.06


  いしかわ動物園(能美市)は、公開中のトキのペアによる自然ふ化が成功したことを発表した。同園で公開中のペアが自然ふ化するのは初めてのこと。トキは明治時代以降、乱獲や農薬による餌の減少等で激減し、昭和33年には11羽(佐渡6羽、能登5羽)にまで減少。昭和46年には、能登半島で捕獲された「能里(ノリ)」が死亡し佐渡島以外では絶滅、最後の日本産トキ「キン」も2003年に死亡していた。現在は中国からの個体による繁殖が成功し、2007年には多摩動物公園、2010年にはいしかわ動物園で鳥インフルエンザなどの感染症対策として分散飼育が開始するなど、現在は国内7カ所で飼育され、さらに佐渡島での野生復帰も進んでいる。令和3年5月5日、いしかわ動物園で公開中のペアからヒナが自然ふ化し、同園では、他の2卵の抱卵にあわせて親鳥がヒナを抱いている様子や、親鳥がヒナに餌を与えるなどの子育ての様子を見ることができるという。

情報源 いしかわ動物園 お知らせ
石川県 報道発表資料(PDF)
機関 いしかわ動物園
分野 自然環境
キーワード トキ | ヒナ | 繁殖 | 鳥インフルエンザ | いしかわ動物園 | 能美市 | 自然ふ化 | ノリ | 分散飼育
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