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 日揮(株)、天然ガスからの高効率CO2回収技術の共同実証試験を実施

発表日:2010.07.30


  日揮(株)は、国際石油開発帝石(株)およびドイツ化学メーカーBASF社と共同で、天然ガスに不純物として含まれる二酸化炭素(CO2)の効率的な回収・除去に関する新技術の実証試験を行うと発表した。天然ガスからのCO2回収は多大なエネルギーを要するため、プラント全体の設備投資や操業コストに与える影響が大きい。こうした中、日揮とBASFは、2004年から共同で新たなCO2回収プロセス(HiPACT)の開発に着手。これまでの基礎研究およびパイロット試験を通じて、従来技術に比べCO2吸収性能が高く、かつ高圧状態でもCO2を回収可能な溶剤の実用化に目処をつけた。そして今回、国際石油開発帝石の協力を得て、同社の越路原プラント(新潟県長岡市)で、実際に稼働中のCO2回収装置を用いてHiPACTの実証試験を実施する。今後、日揮とBASFは実証試験結果のフィードバックを活かし、世界各地の天然ガス開発事業や化学品合成事業向けにHiPACTの商業展開を目指す。また、国際石油開発帝石はHiPACTの適用で自社プラント設備のさらなる省エネ操業を目指すという。

情報源 日揮(株) ニュースリリース
機関 日揮(株)
分野 地球環境
キーワード 省エネルギー | CO2 | 二酸化炭素 | 実証 | 回収 | 天然ガス | BASF | 日揮 | 国際石油開発帝石 | HiPACT
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