東京電力(株)は、福島第一原子力発電所付近の海水からの放射性物質の検出について発表した。この調査は、東北地方太平洋沖地震で被災した同発電所周辺の環境モニタリングの一環として、平成23年3月21日に放水口付近(南側)の海水のサンプリング調査を行った結果、放射性物質が検出されたことを受け、その後も継続して実施しているもの。今回、平成23年4月7日のサンプリング調査の結果、ヨウ素131で最大110Bq/cm3(法定濃度限度の2800倍)、セシウム134で最大67Bq/cm3(同1100倍)、セシウム137で最大68Bq/cm3(同760倍)となる濃度が検出された。また、同発電所の沖合15km地点6箇所で1日2回(3箇所については悪天候のため1回)サンプリング調査を行っており、ヨウ素131で最大0.37Bq/cm3(法定濃度限度の9.3倍)、セシウム134で最大0.20Bq/cm3(同3.3倍)、セシウム137で最大0.21Bq/cm3(同2.3倍)となる濃度が検出された。同社では、4月8日、これらの結果を原子力安全・保安院ならびに福島県へ連絡した。