東京電力(株)は、福島第一原子力発電所付近の海水からの放射性物質の検出について発表した。この調査は、東北地方太平洋沖地震で被災した同発電所周辺の環境モニタリングの一環として、平成23年3月21日に放水口付近(南側)の海水のサンプリング調査を行った結果、放射性物質が検出されたことを受け、その後も継続して実施しているもの。今回、平成23年4月5日のサンプリング調査の結果、ヨウ素131で最大24Bq/cm3(法定濃度限度の600倍)、セシウム134で最大13Bq/cm3(同220倍)、セシウム137で最大13Bq/cm3(同140倍)となる濃度が検出された。また、同発電所の沖合15km地点でも、4月2日に3箇所、4月5日に新たに3箇所を追加してサンプリング調査を行っており(計6箇所)、ヨウ素131で最大0.2Bq/cm3(法定濃度限度の5.0倍)、セシウム134で最大0.31Bq/cm3(同5.2倍)、セシウム137で最大0.32Bq/cm3(同3.6倍)となる濃度が検出された。同社では、4月6日、これらの結果を原子力安全・保安院ならびに福島県へ連絡した。