東京電力(株)は、福島第一原子力発電所付近の海水からの放射性物質の検出について発表した。この調査は、東北地方太平洋沖地震で被災した同発電所周辺の環境モニタリングの一環として、平成23年3月21日に放水口付近(南側)の海水のサンプリング調査を行った結果、放射性物質が検出されたことを受け、その後も継続して実施しているもの。今回、平成23年4月13日のサンプリング調査の結果、ヨウ素131で最大1.7Bq/cm3(法定濃度限度の43倍)、セシウム134で最大1.9Bq/cm3(同32倍)、セシウム137で最大1.9Bq/cm3(同21倍)となる濃度が検出された。また、同発電所の沖合15km地点6箇所でのサンプリング調査(1日2回)は、悪天候の影響により、2箇所で実施され、ヨウ素131で最大0.12Bq/cm3(法定濃度限度の3倍)、セシウム134で最大0.12Bq/cm3(同2倍)、セシウム137で最大0.11Bq/cm3(同1.2倍)となる濃度が検出された。同社では、4月14日、これらの結果を原子力安全・保安院ならびに福島県へ連絡した。