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 欧州環境局、長距離越境大気汚染条約に基づく排出上限は概ね達成、さらなる削減も可能と報告

発表日:2013.06.26


  欧州環境局(EEA)は、長距離越境大気汚染条約に基づく排出インベントリ(1990-2011年)を発表し、2011年の大気汚染物質の排出上限は窒素酸化物(NOx)を除いて概ね達成されたことを明らかにした。酸性化や富栄養化に寄与するNOx、非メタン揮発性有機化合物(NMVOC)、硫黄酸化物(SOx)、アンモニア(NH3)の4物質について排出上限値を定めている同条約のヨーテボリ議定書が最近改訂され、2020年までの削減目標を設定するとともに、新たに微小粒子状物質(PM2.5)が追加された。報告書によると、NH3、NMVOC、PM2.5の3物質に関しては、2020年の削減目標に近づいており、欧州におけるさらなる削減も可能であるとした。全体的に排出量が減少した理由として、発電所が天然ガスなどの燃料に切り替えたことや、新たな法令により自動車の排ガスが規制されたことなどが挙げられる。EEA事務局長は、「技術的な手段だけでなく経済構造の変革に取組み、国際協力を推進する必要がある」と述べた。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 大気環境 環境総合
キーワード NOx | SOx | EEA | インベントリ | 越境大気汚染 | PM2.5 | 大気汚染物質 | 欧州環境局 | ヨーテボリ議定書 | NMVOC
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