欧州環境局(EEA)は、例年にない暑さとなった2013年7月に、地表オゾン濃度の環境基準(閾値)超過が前年に比べ増加したと発表した。オゾン汚染は、高齢者や子供、喘息など呼吸器疾患の患者に深刻な健康被害をもたらす。地表オゾンは、化石燃料の燃焼や道路輸送等で排出される様々な汚染物質が熱や太陽光に反応し生成されるため、夏場に濃度が高くなる。2013年7月は、欧州中央部・西部のほとんどの地域で平均気温を上回り、同局に報告された予備データによると、欧州の観測地点の約4分の1で、一般市民・EUへの通知が必要となる「情報閾値」を超過したという。7月前半は主に北イタリアやスペイン、南フランス、同月後半は欧州北部でも超過した。2012年夏はオゾン濃度が低かったが、オゾン汚染は依然として深刻であり、EU都市部では世界保健機構のガイドライン値を超える濃度に曝露する恐れがあるという。EEAのサイトでは、欧州約2000地点で観測される1時間毎の地表オゾン濃度をリアルタイムで示すともに、オゾン閾値超過情報も提供している。
情報源 | 欧州環境局(EEA) プレスリリース 欧州環境局(EEA) 情報閾値 |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境局(EEA) |
分野 | 健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | 気温 | オゾン | EEA | 汚染物質 | 環境基準 | 観測 | 健康被害 | 欧州環境局 | 地表 |
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