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 欧州委員会、水圧破砕によるシェールガス採掘への基本原則を勧告

発表日:2014.01.22


  欧州委員会は、非在来型天然ガスのシェールガス採掘に用いられる大量水圧破砕技術(フラッキング)において、適切な環境・気候保護措置を確保するための基本原則を示した勧告を採択した。この勧告により、同技術を利用しようとするEU加盟各国の、健康・環境リスクへの対処、透明性の改善等を支援するという。勧告の内容は、現行のEU法をふまえ、加盟国に対し、許認可付与に先立つ計画立案や環境への累積的影響の評価、採掘用井戸の安全性確保、ガス捕捉による大気汚染抑制、使用する化学物資の公表等を促すもので、委員会は加盟国がこの原則を6カ月以内に適用し、2014年12月以降は毎年、実施した措置を委員会に報告するよう求めている。委員会は各国の適用状況を把握し、勧告の有効性を18カ月後に再検討する予定。今回の勧告と共に、炭化水素抽出にフラッキングを用いることの可能性と課題を検討する委員会報告書も公表されている。いずれも委員会が取り組む2030年に向けた包括的な気候・エネルギー政策枠組み策定の一環である。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 自然環境 大気環境 水・土壌環境
キーワード 化学物質 | 大気汚染 | 天然ガス | 欧州委員会 | 環境リスク | 環境影響評価 | 健康リスク | シェールガス | 水圧破砕
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