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 国連環境計画、土地利用の変化は4000種の生物に影響すると予測

発表日:2014.09.01


  国連環境計画の世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、土地利用の変化が生物多様性に及ぼす影響を調べた研究で、熱帯・亜熱帯の約4000種の森林生物が影響を受けるとの予測を発表した。これは、ロンドン自然史博物館などと行っている共同プロジェクト「PREDICTS」の予測モデルを用いて分析したもので、人口増加に伴う農地への転換によって生息地が消失あるいは劣化し、生態系機能の変化や生物種の絶滅につながる可能性があるという。特に森林や狭い範囲に生息地が限られる生物種への影響は大きく、中でも都市の土地利用に影響を受けやすい鳥類の種は、人口密度が上昇するにつれ減少するという。また、今回の分析で、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで評価されていない生物種の多くが土地利用の変化に影響を受けることが示された。同センターは、ほとんど研究されていない種における生息地消失の影響も、この予測によって早期に評価することが可能になり、今後の土地利用の決定に役立つ情報が提供できるとしている。

情報源 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 生物 | 土地利用 | 国連環境計画 | UNEP | 予測 | 生息地 | 環境影響 | 世界自然保全モニタリングセンター | WCMC
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