アメリカ環境保護庁、化学物質の内分泌かく乱作用を計算モデルによって評価する新検査方法を発表

発表日:2015.06.18

アメリカ環境保護庁(EPA)は、人体内のホルモンの機能をかく乱する可能性のある化学物質を自動でスクリーニングする新しい検査方法を発表した。この手法は、数千もの化学物質を同時に検査し、計算モデルを利用して内分泌活性を予測するもので、従来の検査に比べ、時間も動物実験もコストも少なくて済むという。今回発表された手法は、ホルモンのうちエストロゲンのような作用をする化学物質を高い精度で特定できる。EPAなどは、アンドロゲンや甲状腺ホルモン様の物質に関してもモデルの開発を急いでいる。内分泌系は生物の体内でホルモンを分泌し、さまざまな方法で生物に作用するが、1990年代に、ある種の化学物質が人や野生生物のホルモンに似た作用をし、発達や生殖に影響するおそれがあることが判明した。そのためEPAは、化学物質が内分泌系をかく乱するおそれがないかどうか審査するよう、法律で定められている。EPAは、新しい検査方法が、化学物質の安全性の評価と管理に役立ち、人の健康や環境への影響を効率良く計量する手段になるものと期待している。

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