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 国際エネルギー機関、乗用車の燃費改善は減速していると報告

発表日:2017.01.10


  国際エネルギー機関(IEA)等が進める「グローバル燃料経済イニシアティブ」(GFEI)は、乗用車の平均燃費は改善が続いているが、改善のペースは近年減速しており対策強化が必要だと報告した。この報告書は、世界の自動車市場の80%以上を対象に2005~2015年の燃費傾向を分析したもので、100km走行するのに必要な平均燃料量は、2005~2008年では年率1.8%で減少したが、2014と2015年は1.1%の減少だったという。OECD諸国で販売された乗用車は非OECD諸国に比べ燃費が良く、燃費改善の変化は、世界の乗用車販売の内訳や両地域間におけるエンジン技術の差を示唆する。しかしアメリカとオーストラリアでは大型車の人気が高いため、1km当たりの総燃料使用量は依然として非OECD諸国より高いという。また、積極的な政策枠組(燃費基準、燃費に応じた課税等)が燃費改善と関連していると分析。この他、主要市場における自動車価格の大きな差や、燃費性能が価格決定の重要な要因となっていない車種に対する燃費改善強化の必要性等を示した。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 燃費 | エンジン | OECD | 燃料 | 国際エネルギー機関 | IEA | 乗用車 | グローバル燃料経済イニシアティブ | GFEI
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